東京内湾地域の漁業 |
都市化や工業化の進行とともに、砂浜や干潟の多くが埋め立てられ、人工海岸が9割にも達している東京湾ですが、湾内には、東京、千葉の記録を合わせると約400種類の魚介類が生息するといわれています。その内、比較的コンスタントにみられる魚介類は100種程度です。 干潟や浅場の減少にともない、あさりやはまぐりといった貝類が少なくなりましたが、しやこやかれい、あなごなどは、●底びき網漁業(袋状の網を五トン程度の小型漁船で海底をひき、魚介類を獲る漁業)などで獲られ、収益性の高い漁業が続いています。それらの「江戸前の魚」は、東京・築地市場でも高く評価されています。 この地域の漁業協同組合は朝市・直売を行っており、交通の便もよいこともあって首都圏から多くの人々が訪れています。 |